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exhibition

Obscured Apparatus

私たちを取り巻く機器や装置が「利便性」を追求する物語によって駆動しているということ。サステナビリティという語が資源の効率的な循環という人間中心的な「再利用」という文脈で用いられること。本プロジェクトは、こうした目的論的な連関の中に置かれた機器たちを「役に立つ」ことから離脱させ、私たちが物理的なオブジェクトとどのように出会い直せるかを探る思弁的な試みです。
持ち主から「用途不明」と手放された機械や、片方だけとなったジャンクスピーカー。廃棄でも循環でもない領域に堆積する「宙吊りになった機器」たちは、元の機能を保ちながらも新たな筐体へと移し替えられ、物質を「道具」として消費する私たちの世界に空白を生じさせます。
機能を持ったまま目的を喪失したオブジェクト群は、人間中心のサイクルから逸脱し、私たちがモノとの新たな関係性を再設計するためのインターフェースとなるでしょう。

overview

リサイクルショップやインターネットオークションなどで「用途不明」として手放された機器、片方だけのチャンネル(LまたはRのみ)となったジャンクスピーカー。これらを収集し、分解・修理のプロセスを経て、元の機能を保ったまま新たな筐体へと移し替える。用途不明の機器たちは、機能を保持しながらも正体を秘匿された「役に立たない」オブジェクトとなり、スピーカーは音楽を聴くためのステレオ装置としてではなく、モノラル環境でスピーカー自身が「鳴る」ためのオブジェクトへと変容する。これらのオブジェクトは、空間を即興的に仕切る壁や台のようなものとして機能するモジュールとともに構成される。こうしたモジュールは、モノたちをディスプレイしながらも、その関係性を束の間のものとして留保する構造体である。

member

キネティックなオブジェを用いて、目的の不明瞭な装置のような作品を制作する小林椋と、約1.4㎡のギャラリー「callbox」の運営、ordinary sculpture名義で空間設計を行う山本卓弥、アンビエントからコンセプチュアルなワークショップまで、音楽を中心に幅広い活動を行うミュージシャンの荒井優作の3名のメンバーで構成される。