jp en
menu

exhibition

TARIKI LABORATORY -Experimental Tea Party-

気圧のわずかな変化、大地の微細な振動、光や風の揺らぎ、生き物の気配、雲の流れ。人間の知覚や制御の及ばないところで、確かに働いている力がある。私たちは、その力を「他力」と呼ぶ。他力研究所は、この他力を「.trk」という独自の形式で採取し、記録することに取り組んでいる。.trkのデータが、ものの形や色、音といった別の何かへ移し替えられるとき、私たちはそれまで気づけなかった存在と向き合うことになる。言い換えるなら、あらゆるものが制御されつつある時代にも、いまだ世界に残っている大きな余白と対面することになるのだ。私たちは、その体感を通じて、多くの人々と共に新たな創造性を受け取るきっかけを作り出している。

overview

「他力研究所 -実験茶会-」は、会場そのものを一つの茶室に見立てた、亭主不在の茶会である。亭主に代わり、この場を導くのは人ではなくデータだ。自然や建物、都市など各地で、アズビルの高精度センサーが事前に揺らぎを採取し、Tengun-labelが開発したAIアルゴリズムの潜在空間を通じて他力データ(.trk)に変換する。このデータは、東洋製罐の技術でペットボトルの原料であるプリフォームに注ぎ込まれ、フリーブロー成形によって、二度と同じ形を持たない器が生まれる。そして、伊藤園の茶に口をつける時、目に付くことのない日常の豊かな機微と、私たちは対面する。

member

他力研究所は、目には見えない神秘的な力「他力」の計測・採取を行い、その活用方法を探求するオープンイノベーションハブとして2025年3月に発足された。データサイエンティスト、プロダクトデザイナー、AIエンジニア、アートディレクターなど異なる領域・企業のプレーヤーたちが垣根を超えて集い、メンバーを固定せずプロジェクトによって編成が有機的に変化することで、「他力」を様々な産業へと応用する手段を研究している。