《Loophole》は、デジタル環境における「待つ」という体験を物理空間へと移し替える、ローディングマーク型の照明プロダクトである。本来、処理の完了とともに消えるはずの記号を、何も読み込むことなく回転し続ける光として再構成することで、効率化や高速化のなかで失われつつある「間」や余白を可視化する。さらに日本舞踊家・花柳徳太郎とのコラボレーションを通じて、デジタルの時間と、身体によって積み重ねられてきた時間感覚を交差させる。プロダクトと身体、テクノロジーと伝統のあいだに、新たな「待つ時間」を立ち上げる試みである。
Shōei Matsuda
Artist / Creative Director